論理式は、判定された結果がTRUEかFALSEのいずれかになる条件式です
さまざまな使い道のあるIF関数。条件を与えて、条件が成立している場合と、そうでない場合で、得られる結果を変えることができます。書式は、IF(論理式,真の場合,偽の場合)。「論理式」は条件なのですが、ここに指定した式は判定(評価)されて、判定結果が『論理値』になります。
論理値は、TRUEかFALSEかのいずれかの一方の値のこと。(真偽値とも言って、TRUEは真という値、FALSEは偽という値)。条件というのは、「成立するか」「成立しないか」のいずれかであり、 成立すればその判定(評価)結果は、TRUEであり、成立しなければFALSEです。論理式には、たとえば「B2>50」のように指定します。もしセルB2の値が100であれば論理式の判定結果はTRUEであり、B2の値が40であればFALSEです。 この論理式の部分だけ取り出して、適当なセルに=B2>50 と入力してみれば TRUEかFALSEかのいずれかの値が得られることがわかります。
さらに言えば、適当なセルに「=1=1」と入力して確定するとTRUEと表示されます。『1=1』を判定した結果、成立するのでTRUE。「=1=0」と入力して確定するとFALSEと表示されます。『1=0』を判定した結果、成立しないのでFALSE。
そしてIF関数では、論理式の判定結果がTRUEであれば「真の場合」が行われ、FALSEであれば「偽の場合」が行われます。(真の場合の『真』はTRUE、偽の場合の『偽』はFALSEのこと)さて、得られる結果(戻り値)が論理値となる関数があります。たとえばISERROR関数。指定した引数がエラー値であればTRUE、そうでなければFALSE。たとえばISNUMER関数。指定した引数が数値であればTRUE、そうでなければFALSE。
「IS○○」関数はどれも、「○○」かどうかを判定して、「○○」であればTRUE、そうでなければFALSEが結果となります。そこでこれらの関数は、IF関数の論理式にそのまま指定することができます。たとえば、IF(ISERROR(式),真の場合,偽の場合)。「ISERROR(式)」の結果は、TRUEかFALSEかのいずれかなので、これがTURE、つまり『式』がエラーであれば「真の場合」が行われます。FALSE、つまり『式』がエラーでなければ「偽の場合」が行われます。